最近購入 した本 
1997/4/20以降に購入した書籍名一覧です。
2008年分へ
2007年分へ
2006
年^
1997年     

読後録へ/読書日誌へ/索引へ

掲載日index:
2008年分へ
2007年分へ
2006年



2006.7.9
2006.7.7
2006.6.21
2006.5.8
2006.5.3
2006.4.26 2006.4.11 2006.4.6
2006.4.3
2006.3.14
2006.3.6
2006.3.4
2006.2.27
2006.2.5
2006.1.30
2006.1.24
2006.1.12〜 20
2006.1.10
2006.1.9 2006.1.5
2005年



2005/12/25 2005/12/13 2005/11/30 2005/11/28 2005/10/22
2005/9/29



2003年



2003/10/12



2002年



2002/4/21





2000年



2000/9/4 2000/3/25 2000/1/10
 
1999年



1999/12/19 1999/11/4 1999/10/15
1999/9/13 1999/9/2 1999/8/12 1999/8/7 1999/7/30/ 1999/7/12
1999/7/9| 999/6/26 1999/6/5 1999/5/27 1999/5/4 1999/4/13

 
1998年
1998/12/25 1998/12/1 1998/11/26 1998/11/15 1998/11/8 1998/10/21
1998/9 1998/8 1998/7 1998/6 1998/5 1998/4
998/3| 1998/2 1998/1


1997年
1997/12 1997/11 1997/10 1997/9 1997/8 1997/7 1997/6|


 
1999/9/2掲載
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
L・M・モンゴメリ 赤毛のアン 松本侑子 集英社 1993.4.25 第1刷 以前訳者の、この本を訳するにあたっての苦心についてのエッセイをどこかで読んだことがある。村岡訳になじんでいて、少女小説っぽ い、少々甘ったるい小説という先入観があったが、実際に原書にあたってみたら、大人も読むに耐える知的レベルのきわめて高い小説ということが分かり、自ら 訳して見る気になったというのである。本屋でそのことを思い出しながら、最初のところを読んでみて、買う気になった。訳後5年で18版も重ねているところ をみると、訳の評価も高いようだ。村岡訳に飽き足らなく思っている読者も多かったのに違いない。丁寧な訳注がついているので、これに照らしながら読むと、 この本の広さ深さが分かろうというものだ。
映画の赤毛のアンは、繰り返し何度も見た。何度見ても涙が出る。この本も読み出したら涙があふれ出し始めた。素敵な本だ。主人公のアンには、人を元気づけ るエネルギーがある。人の心を清める魂がある。彼女は私の心の同類(p.246)だ。

ユーモアのセンスとは、またの名を臨機応変と言う(P.83)

阿部謹也 「世間」とは何か
講談社 1995.7.20 第1刷 著者が指摘するように、日本社会についての研究書はごまんとある。しかし、世間についての研究書なるものは見かけない。親は、子に対 して「日本の社会では」とは言わず、「そんなことでは世間では通用しないよ」と、言いはしても。
 会社が不祥事を起こすと、社長はマスコミに向かって「世間をお騒がせして申し訳ない」と頭を下げる。決して社会をお騒がせしましてとは言わない。実態の ない社会と実態のある世間。ここに着目して著者は世間学をこのところ展開している。気になっていたので、本書を読んでみることにした。最近も朝日選書の一 冊としてに世間学入門序説を出している(1999.8.25発行)。

1999/8/12掲載
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
丘沢静也 マンネリズムのすすめ
平凡社 1999.6.2 第1刷 著者がかつて読んだことのあるヴィットゲンシュタイ ンの「反哲学的断章」の訳者であることに気づいて、購入した。もちろん、ちょっと、最初のところを立ち読みしてみて、自分のハゲを持ち出して 「けっして無理をせず、がんばらない」生き方を説く軽妙な言い回しに、存外深い哲学的考察が秘められているのかも知れないなぞという気になって買ったので ある。われわれの毎日は、言ってみれば繰り返しが基本だ。妙に気張って、見てくれのために、マンネリを忌み嫌い、むやみに恐れてこなかったか。マンネリズ ムの極意を会得すれば、案外、もっと気安く楽に生きることができるのではないか。
モーリス・マレー 世界ことわざ名言辞典 田辺貞之助監修 講談社 1999.8.10 第1刷 古今のことわざ、珠玉の名言を12000も集めてある。あいうえお順で、しかも出典とその年代が明示してあるので、使いやすいよう だ。年代を見ると、人間にとっての真実は、相当昔から変わっていないことがよくわかる。読んで楽しい辞典である。

◆女の羞恥心は衣服と一緒に落ちる。---ヘロドトス「歴史」(前五世紀)

◆貞淑な女とは言い寄られたことのない女だ。---オウィディウス「恋愛詩集」(前13年頃)
◆女の涙は、女の意地悪さの薬味である。----プブリリウス・シルス「格言集」(前一世紀)
◆ろうそくが消えると、どの女も同じだ。----プルターク「倫理論集」(結婚の教訓)
という具合に、女も変わっていないのだ。ただし、岸田秀の「性的唯幻論序説」を読んだ今、 かなり割り引かなければならないが。

(1999/8/7掲載)
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
ミラン・クンデラ 存在の耐えられない軽さ 千野栄一 集英社 1993.9.25 第1刷 この小説は、ニーチェの永劫回帰についての哲学的考察から始まる。永劫回帰の世界では、われわれの一つ一つの動きに耐えがたい責任の 重さがある。その状況の下では、われわれの人生は素晴らしい軽さとしてあらわれうる。そこから、重さと軽さの考察に進む。重さと軽さでは、どちらが肯定的 なのか。重さは本当に恐ろしいことで、軽さは素晴らしいことであろうか?「たしかなことはただ一つ、重さ--軽さという対立はあらゆる対立の中でもっとも ミステリアスで、もっとも多義的だということだ」(p.9)そこまで述べたところで、主人公トマーシュが、重さと軽さという考え方に光を当てて初めてはっ きり知ることができたとして、紹介されるのだ。
本の帯には、「プラハの悲劇を疾走する愛のクァルテット、ミラン・クンデラが描く、20世紀最後のラヴストーリィ」とある。いずれにしても、この哲学的恋 愛小説は、楽しめそうだ。
ウイリアム・バロウズ 裸のランチ 鮎川信夫 河出書房新社 1992.3.31 第1刷 天才を所有している唯一の現存米作家。ーノーマン・メイラー
バロウズはスウィト以来の最大の風刺作家である。ージャック・ケルアック
と帯に書かれている作家の代表作。1959年に出版された。原書新版による完全版という。
高嶋哲夫 イントゥルーダー
文芸春秋社 1999.4.20 第1刷 イントゥルーダー?侵入者。コンピュータに入り込んできたものを、そう呼ぶらしい。クラッカーやバッカーも含めて。

第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブる受賞した作品だ。
東証一部上場のコンピュータ会社の副社長、羽嶋浩司の自宅へ、結婚前につき合っていた女性・松永奈津子から深夜、25年振りに電話がかかってくる。あなた の息子が交通事故に遭い、重体で病院に入院していると。病院に駆けつけると、息子・慎司は意識不明の重体。しかも、かなりの量のアルコールと覚醒剤の反応 があった。ポケットから覚醒剤の入ったパックが出てきた。警視庁の捜査四課が、捜査に乗り出している。それまで、その存在すら知らなかった息子は、父親に 憧れ、同じコンピュータ業界で活躍しているらしい。息子の部屋を、訪れると、部屋の鍵を持っている、恋人らしい謎の女性・宮園理英子が現れる。どうも、交 通事故と見せかけた、意図的なひき逃げのようだ。覚醒剤は北朝鮮製でインターネットを通じて売買されているらしい。慎司は、なにをしようとしていたのか。 どういう青年だったのか。警察の言うような、覚醒剤の売人だったのか。羽嶋の探求が始まる。やがて、日本海に面した町に建設中の原発を巡る巨大な疑惑が立 ち現れ、原発建設を押し進める巨大な権力が、羽嶋の行く手に立ちはだかって来、羽嶋を窮地に追いつめて行く。それにも、ひるまず、羽嶋は・・・著者は、な かなかのストリーテラーだ。ちょっとコメントを書くつもりで読み始めて、結局全巻読まされてしまった。主人公のいささか、知識人離れしたハードボイルド タッチには少々とまどわされたが、これもサービスなのだろう。

ポール・セロー Paul Theroux 写真の館 村松潔 文芸春秋社 1995.2.20 第1刷 写真=仕事は自分の人生ではない。「むしろ、わたしが撮らなかった写真とそれにまつわるすべてこそわたしの人生だった」(p. 44)。成功した女流写真家モード・コフィン・プウラットは、言う。70歳にして、写真をやめ、記憶に頼って自分の人生を書くことをグレアム・グリーンか ら勧められる。書くことについてはなにも知らないと言う彼女にグリーンは、「知らなければ知らないほどいい。あなたはいろんなことを忘れている。その忘れ てしまったものが、想像力の肥やしになるんです」と言う。「必要なのはただひとつ。目をあけることです」。そこで彼女は書くことを始める。愛する弟のオー ランドのこと・・・個性的な女流写真家が心の奥の写真の館に封じ込んでいた自分の人生を押し開いて行くとき、そこに・・・。

(1999/7/30掲載)
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 コメント
岸田秀 性的唯幻論序説
文芸春秋社 1999.7.20 第1刷 人間は本能の壊れた動物である。したがって、性交も本能ではできない。人類は基本的に不能なのだ。不能の原因は、人類の奇形的進化の 結果、人類においては発達が遅滞し、人間の個体は永久に生物学的な意味ではおとな(成獣)になれず、未発達のままとどまる。しかも、発達の遅滞は、跛行的 に起こり、体細胞は生殖細胞より著しく発達が遅滞する。卵巣は4歳で思春期の女性並だが、体細胞は未発達で、性交や受胎の準備できていない。つまり、性欲 はありながら、それを満足させる正常な性交のできない、言い換えれば不能の状態にある。しかし、不能のままでは人類は絶滅する。不能を克服するため、人類 は、本能ではなく幻想に頼らざるを得なかった。人類において性にまつわる一切は幻想であり、文化の産物なのだ。との視点から、性差別の起源、女と男の性欲 の差、女体の持つ商品価値、売買春の発生するメカニズム、強姦の意味、男にとっての母親、恋愛と性欲、資本主義と性、恥の文化と罪の文化の比較、アメリカ の性革命から現在の日本の性の現状まで、例の岸田節で、面白おかしく、縦横に論ずる。著者の「ものぐさ精神分析」など56冊は読んだと思うが、この本も、 なるほどと思わされるところと、やや、首を傾げざるをえないところが、混在するが、思い切って自説を展開するので、気持ちよい知的刺激を受ける本だ。速水由起子の「あなたはもう幻想の女しか抱 けない」と併せ読むと、男がいかに幻想にとらわれているかが、よくわかる。
イアン・マキューアン 最初の恋、最後の儀式 宮脇孝雄 早川書房 1999.6.30 第1刷 このところ続けて、この著者の本が書評で取り上げられた。「異邦人たちの慰め」「アムステルダム」。そして本書。この本は、短編集だ が、どれも、書き出しが素晴らしいというので、ちょっと、タイトルになった、最初の恋、最後の儀式の冒頭を本屋で読んでみた。すぐ買う気になった。
「夏のはじめからすべてに意味がなくなるまで、ぼくたちは頑丈なオーク材のテーブルに薄いマットレスを敷き、開いたままの大きな窓の前で絡みあった。部屋 にはいつもそよ風が吹き込み、四階下にある波止場の臭いを運んでくる。自分ではそうすることもできず、ぼくは妄想の世界、あの怪物の棲む世界に引きこま れ、ことが終わって、二人が仰向けになり、広いテーブルに横たわっているとき、深い沈黙の中で、その足音や爪音をかすかに聞いた」
 ここまで、書いたところで、「自家調達」を、さっと読んでみたのだが、12歳の主人公が、10歳の妹と、初めて「おまんこ」をするという掌編であるが、 流れるような語り口で、ユーモアたっぷりに語られるので、思わず笑ってしまう。10歳の妹が、「お兄ちゃん、わたしの中でおしっこした!」と泣き出す場面 は、書かれていることが近親相姦であるにしても、吹き出さずにはおれないのだ。
 ここに収録された作品が、著者が、修士コース在学中に書かれたというが、完成度は高い。

(1999/7/12掲載)
著者・編者名 書名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
鶴田欣也 越境者が読んだ近代日本文学 新曜社 1999.5.20 第1刷  近代日本文学のなかの西洋人は、ごく普通の人間として描かれることが少なく、動物的な嫌悪の対象から神々しい崇拝の対象まで極端で あって、中間の感情が欠落している。「近代日本における西洋人像は実際の西洋人とは関係が希薄で、むしろ、日本人の深層にあるものを映し出す鏡のような役 目を果たしている。」(P.11)。その底辺には西洋に対する劣等感がある。「近代化のお手本は西洋であった。近代化により日本は繁栄を得たのだが、代償 も払わなければならなかった。その代償のひとつは西洋に対する底深い劣等感である。日本は中国を文明の師として仰いでいた時期があった。そして、そこには それなりの劣等感があったのだが、当然のことながら、髪、肌、眼の色、体格についての劇的な審美的標準の変化はなかった。日本の近代化の過程で、敗戦とそ れに続く連合軍の進駐は劣等感という棺桶に打たれた最後の釘であった。」(P.38〜39)と筆者は、夏目漱石や大江健三郎などの数多くの作品から実例を 挙げて分析する。「作家が西洋人を活写するために必要なのは単なる「慣れ」だけではなさそうである。そこには、好奇心、観察力、天性の言語感覚なども不可 欠だが、いちばん大切なのは自己に対しての、また、人生にたいしての自信、そこから生じる均衡感覚ようなものではないだろうか。」(P.53)(以上第一 章)
リットン・ストレイチー てのひらの肖像画 みすず書房 1999.6.15 第1刷 水洗トイレを発明した文人サー・ジョン・ハリントン(1561-1612)から歴史家であり、かつ行政能力を備えたロンドン主教マン デル・クレイトン(1843-1901)までの18人について、イギリスの伝記作家ストレイチーが、ほんの数ページながら鮮やかな肖像画を描いてみせてく れる。しかも、人物の伝記を通して、四世紀にわたるイギリスが鳥瞰できる仕掛けの本だ。
正岡子規 仰臥漫録 岩波書店 1927.7.10 第1刷 子規35歳の病床日記。明治34年9月2日から10月13日が仰臥漫録1。その2は、同年10月14日から同月29日。明治35年3 月10日から同月12日。ここまでが、日記らしく、同年6月20日からは麻痺剤服用日記として7月29日まで続く。
天候。克明に朝昼晩、間食に何をどれだけたべたか、飲んだ葡萄酒も記録する。便通は何回あったか、よく眠れたかどうか、病気の容態。着替え。包帯の取り替 え。誰が訪れどういうものを土産なり、情報として持ってきてくれたか。なについて語らったか。読んだ新聞、雑誌。自作の俳句・短歌。雑誌が募集した俳句の 検閲。俳句についての所見。母や妹の様子。家族と話したことの内容。髪を切りに来る理髪師のこと。食べ物や物の値段。家賃、月給・学費の額。逃げたジャガ タラ雀のこと。庭や近所の様子、蝉(つくつくぼうし、ひぐらし)蝶、蠅、蜂、トンボ、やガチャガチャ虫、蟷螂、追込籠の鳥(カナリヤ、きんびら、きんか 鳥、ジャガタラ雀)や上野の梟や鳶、飼鶴の鳴き声、犬の吠え声、ヘチマ、夕顔、朝顔、秋海棠、鶏頭、山吹などの動植物にもよく目が届く。ところどころに文 章とともに、墨で書いた絵(原本のコピー)が添えられている。
子規の容態はかなり悪いが、驚くほど良く食べる。スイカ15切れ、パン菓子10個などの記述がならぶ。ちなみに9月10日の間食。3食はきちんと食べた上 で、焼栗8、9個、ゆで栗3、4個、煎餅4、5枚、菓子パン6、7個となっている。その分、便通の回数が多い。
記録のような簡潔な表現で淡々と綴られている。さしみを好み、まぐろかかつおが多い。食事は、雑炊や粥が多く、おかずには佃煮や梅干しをよく食べる。梅干 しについては、一つの梅干しを二度も三度も食うという(P.56)牛乳はココア入りか紅茶入り、昼食時に葡萄酒を飲む。菓子パンを好む。西洋菓子、缶詰が 好き。奈良漬けをよく食べる。
腹痛下痢発熱はしょっちゅう起こる。律という手伝いへの愚痴(P.60,62〜63、64)、旅でやっとのことたどり着いた粗末な宿でうまい牡蠣を供され た思い出(P.54)。俳句の仲間との交友、論議。
 病状が進み、痛み激しく、母もでかけ、一人きりになった際、近くにある小刀や錐で自殺することさえ考えるが、その痛さを考えると実行できない。(以上漫 録1)

1999/7/9掲載
著者・編者名 書名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
藤森照信 タンポポ・ハウスができるまで 朝日新聞社 1999.7.5 第1刷  巻頭のタンポポ・ハウスの写真が楽しい。独特のフォルムの家屋の屋根にタンポポの花が咲いている。壁面にもクリアンサムなどの花が 咲いている。形と言い色と言い、素材と言い、内部のインテリアといい、なんとも、好奇心をそそる建物なのだ。著者は建物緑化の必要を唱え、それを自宅で実 践してみせたのだ。
 この著者は、路上観察学会のメンバーだから、日本中から採集した、建物緑化に取り組むさまざまな建築物の写真を並べて見せてくれる。これが面白い。ある とき、日本原種のタンポポを屋根にという着想にとりつかれ、人にも勧めるが、ついに自宅をタンポポ・ハウスに仕上げることになったいきさつを、この本は物 語る。建築史家ではあっても、建築設計士ではない著者が、なぜ、実際に建築士まがいのことに乗り出したかを含め、この家を巡る様々なエピソードが、多くの 写真・イラストを配して著者独特のユーモラスな文体で語られており、楽しい本だ。
野口悠紀男 「超」整理法3 中央公論社 1999.6.30 第1刷 われわれの時代は、扱う情報の量が、格段に増大した。知的作業に携わる人は、一日当たりA4用紙換算で数百枚の紙を処理しなければな らないと著者は言う。50年前には、その24分の1だった。従って整理にとくに苦労はいらなかった。現代のような情報洪水時代では、情報を集めることよ り、情報を捨てることが重要になったというのだ。そこで本書は、「とりあえず捨てる技術」を提案する。
 従来の整理法は、情報の載った書類などの対象をストック(蓄積)と考えていたが、そもそも対象は、フロー(流れ)と認識すべきであり、したがって、従来 の整理法と異なる、「流れ」をコントロールする整理法が必要というのだ。そのために必要なのは、これまで誰もそのノウハウについて考えたこともない、「捨 てる」ことだとし、書類のみならず、新聞、雑誌、本の捨てる仕組みと方法論を提示している。その際、とりあえず処理するバッファー(緩衝器)を作ることが 重要と力説する。つまり、やり直しができるように、「受け入れバッファー」と「廃棄バッファー」をもうけ、「保存ごみ」を作るというやり方だ。

 そのほかに知的作業空間のあるべき姿を提案し、その整理と設計についてもページを割いている。最後の章は、電子情報についての考察 で、電子情報は、これほどハードディスの容量が巨大化した現在、捨てる必要はなくなったとし、すべてを保存し、それをGREP検索機能を有効活用すること により、知的データベースとして、活用ができることを力説している。

吉田菊次郎 デパートB1物語 平凡社 1999.6.20 第1刷 デパートの地下一階には決まって、食料品売場がある。その扱う商品数は三万とも五万とも言われている。よくぞ集めたと思えるほど、あ りとあらゆる食品を並べている。その食料品売場をめぐる諸相(日頃の商戦の激しさ、その成り立ち、歴史、四季折々の商戦、日本の食文化に果たす役割など) を、デパートにお菓子を納入している菓子屋の社長さんが、泣き笑いのエピソードを巧みに交えて面白おかしく紹介する。といっても、この社長さん、ただもの ではなく、文筆、テレビ、ラジオ、講演などでも大活躍というから、さすがに、文章も手慣れており、読みやすい。取り上げられたエピソードも、実際に体験し たことが語られているので、生き生きとしており、読む人に訴えるものがある。
私も、デパートの地下一階を歩くことが嫌いではないので、面白く読んでいる。この本の帯が言うように、デパ地下ファン必読の書なのかも、知 れない。


1999/6/26掲載
著者・編者名 書名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
主婦の友社 肩こりを治す100のコツ 主婦の友社 1997.3.31 第1刷 肩こりは悩みの種。100のうち、ひとつでも、これっというものがあれば。
向井万起男 君についていこう 講談社 1995.10.15 第1刷 滅法面白い。いや、この千秋、万起男のコンビ、底抜けに明るく楽しい。読んでいて、元気が出てくる。こういうコンビでなければ、女房 が宇宙に飛び出せるわけがない。
今和次郎 考現学入門 築摩書房 87.1.27 第1刷 著者は、路上観察学の元祖的存在。観察のスケッチも興味深い。
佐高信 寸鉄刺人 講談社 97.4.15 第1刷 得意の毒舌で当たるを幸い切りまくる。
リチャード・カールソン 小さいことにくよくよするな! サンマーク出版 1998.6.15 第1刷 読むと小さなことにくよくよしていることに気付かされ、くよくよするのが馬鹿らしくなってくる。しかし・・直ぐ忘れる。読み返すこと が肝心。
共同通信社 沈黙のファイル 共同通信社 96.4.9 第1刷 瀬島龍三が「主人公」だ。氏の軌跡が、戦中戦後の日本の歩みを象徴しているとして、氏がかかわった歴史的事件に潜む大きな謎を、「生 き証人」への取材を通してえぐり出し、戦後日本の成り立ちを明らかにしようとしている。「あの戦争を引き起こした日本社会の構造が今なお変わりなく続いて いるという暗然たる事実を踏まえて、記者たちは『戦後日本とは、私たち日本人とは、何か』と問い掛けている。」p.281
森嶋通夫 なぜ日本は没落するか 岩波書店 1999.3.5 第1刷 2050年の日本はどうなっているか。その時代を背負う世代の特質から、将来を予測する手法で、日本の没落を予測する。著者は、本書 は、学際的総合研究ー交響楽的社会科学ーの試みというが、視野が広く、しかも、説得的な論理展開で、随所に鋭い指摘をちりばめている。国の政策にしろ、教 育政策にしろ、こういう広い観点から、立案し、国の没落を防ぐべく、努めるべきである。
アーサー・クラーク 2061年宇宙の旅 早川書房 88.7.15 第1刷 2001年、月へ、2010年、木星への旅に続く,ハレー彗星への宇宙の旅。巨匠クラークが、今度はどういう楽しみを味合わせてくれ るのか。
井原俊一 日本の美林 岩波書店 1997.7.22 第1刷 日本三大美林といわれる屋久島のスギ原生林の樹齢7000年を越える縄文杉は、樹上で14種類に及ぶ植物を養っている。ヒノキ、ス ギ、ヤマグルマ、イワガラミ、ナナカマド、ソヨゴ、アオツリバナ、ヒメシャラ、アデク、サクラツツジ、ヒカゲツツジ、マクシバモドキ、アセビ、マルバヤマ シグレである。著名な巨杉は、「生きながら、その一部が土と化し、ほかの木々のために水を貯え、養分までを分け与える。これは、もうスギとは呼べないので はないか。大地そのものなのかもしれない。」p.18
向井万起男 女房が宇宙を飛んだ 講談社 1998.9.10 第1刷 万起男の文章力に、敬意を表して、「君についていこう」と、一緒にまとめて買いした。千秋は、9年も待たされたが、いよいよ、本番の 宇宙行きとなるのだ。
中島らも 人間模型の夜 集英社 91.11.10 第1刷 中島らもは、なかなかの作家だ。人体の各部を表題に織り込んだ11の短編集。どういう切り口を見せるのか、興味がある。
篠田節子 ハルモニア マガジンハウス 98.1.1 第1刷 「女たちのジハード」を越えているか。先に読了した同じ著者の「レクイエム」は、ジハードとは、まったく違う領域を舞台にして展開さ れており、やや、意外でもあったし、それほど楽しめたとも、言えないものだった。
D・アッシャー 悲劇はおこりつつあるかもしれない ダイヤモンド 99.4.15 第1刷 「腐りゆく日本というシステム」「なぜ日本人は日本を愛せないのか」「なぜ日本は没落するか」などと同列の本として、購入。どうすれ は日本を、人間が人間として尊ばれる「普通の国」にできるのかが、最大の問題意識だ。
本書では、日本が五つのDの構造変化を迫られているという。
過大な負債(Debt)、デフレ化した資産市場(Deflation)、債務不履行の急増(Default)、高齢化社会への移行 (Demography)、生産性の悪化と過剰な規制(Deregulation)。
ダ・ヴィンチ編集部 病院で読むということ メディアファクトリー 1998.9.16 第1刷 入院した家内のために購入。

不安でたまらない人へ 草思社
第1刷 娘が、すぐもって行ったので、本のデータの詳細不明。

マジック大百科 成美堂 91.1.10 第1刷 感心して見た手品も種を明かされてみると、何だこんなことか、と妙にはぐらされた気になる。ま、今度から手品を見るときは、手品師 が、いかにうまくごまかしているかの観点から見ることができるだろう。
沢村貞子 寄り添って老後 新潮社 91.1.11 第1刷 我が家では、義母が沢村さんの愛読者だったので買ってきたのだが、その義母はもう、読む気力がなくなったようだ。

(1999/6/5掲載)
著者・編者名 書名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
速水由起子 あなたはもう幻想の女しか抱けない 築摩書房 1998.11.1 第1刷 経済成長を支えてきた多くの古い幻想が、次々に崩れている。「会社幻想」に自分をまるごと委ねていた男、男以上に「会社幻想」に自分 をかけながら、かけさせてももらえない「エリートOL」。
「少女幻想」は、兵士(企業戦士)を効率よく働かせるための、連続幻想の重要なポイントだ(P.33)
企業戦士が身を削って戦うためには、士気を高める「銃後の守り」として、彼を必要としている「聖母のように忍耐強い主婦」(=聖母幻想)や「清く正しく無 垢な娘」(=少女幻想)が待っている家庭(幻想家庭)が必要である。職場は「不滅幻想」で守られ、同僚の女性は妻と同じく自分の手足となってフォローして くれる、何の変哲もない「普通のOL」でなければならず、当の本人は「普通の会社員」という、保護色のスーツを着てさえいれば、誰もプアーな彼の実存を糾 弾することもない。(P.35)
こうした「幻ごっこ」から、「イチ抜けた」のが、現在25歳前後の女子高生第一世代である。「清く正しく非性的な少女なんて、どこにもいないのよ」と父親 の幻想をあっと言う間にゴミ箱に投げ捨て、「エッチでしたたかで、悪いことをするのが楽しい女の子」という等身大の像を世間に見せつけた。(P.36)

こうした幻想の崩壊後も「企業教」に代わる精神の支えがない男たちは、未だにそこから抜け出ようとせず、子供たちを不毛な砂漠へ追い立 てている。今、男に必要なのは、「自己実現の追求」「自尊心の構築」というまったく別の価値体系によるゴールをつくることだ。P.38
誤解を恐れずに言うなら、日本は今、戦後初めて、精神的な文化が社会をリードする機会に恵まれたのである。P.39
この本には、幻想崩壊の諸相が、これでもかこれでもかというほど出てくる。幻想から覚めきれないでいるのは、男どもである。
「女たちは最初から荒野で生きてきた。だから今や、そこに花を植えたり、井戸を掘って水を引いたり、或いは他者との関係性で自分の形を確かめたりする時間 の過ごし方を遙かに多く知っている。幻想の終焉は、国の終わりでも人生の終わりでもない。これまで逃げて来た自分と死ぬほどつき合ってみれば、そこから本 当の人生が始まる。」(P.208)

長谷川裕 貸本屋のぼくはマンガに夢中だった 草思社 1999.4.30 第1刷 著者は、私より10年若い世代だが、自分の家が、1957年に自分の名前を冠した貸本屋「ゆたか書房」を開業したことで、マンガをた らふく読んで育つ。わたしもマンガ大好き人間だったので、マンガにのめり込む著者の気持ちがよくわかる。
ページをぺらぺらとめくってみると、懐かしい漫画家の名前が数多く並んでいる。杉浦茂、長谷川町子、「轟先生」「のんきなおじさん」の秋好薫、「赤銅鈴之 助」の武内つなよし、馬場のぼる、手塚治虫、白土三平、水島新司、つのだじろう、滝田ゆう、水木しげる。・・・もっとも、この後の漫画家となるとついてい けないが。
この本は、戦後の一貸本屋の歴史でもあり、貸本屋業の裏面史、マンガ史でもある。「ゆたか書房」は、著者の姉の手で現在も池尻大橋で続いているという。
根津田喜夫 ビザンツ
幻影の世界帝国
講談社 1999.4.10 第1刷  アジアとヨーロッパが出会う町、ビザンティオンにコンスタンティヌス大帝が330年に都を定めコンスタンティノポリス(コンスタン ティノーブル)と命名して以来、その地を都とするビザンツ帝国は、有為転変を経験しながらも強固な生命力を保ち、その輝かしい歴史を刻む。1453年に滅 亡するが、自らの国家を、文明の名に値するすべての人類居住地域を支配下に収めた世界帝国「ローマ帝国」と自任し、広く多くの民族に門戸を開き、国内に多 様な民族集団が暮らすことを容認し、住民は自らを「ローマ人」と呼び、君主は「ローマ人の皇帝」と名乗った。「ローマ人」とは、民族の枠を越えた世界市民 であり、「ローマ人の皇帝」は、文明世界全体を支配する普遍的な君主の座を示すものだった。
 12世紀のビザンツ帝国を取り巻く矛盾に満ちた状況は、国家を統べるコムネノス王朝の第三代皇帝、マヌエル一世コムネノス(在位1143-1180)の 人格のなかに凝縮していた。この書は、東地中海一帯がこれまで体験したこともなかった激しい波濤に翻弄された12世紀、ビザンツを取り巻く内外の複雑な情 勢を、この皇帝マヌエル一世の華麗な生涯を軸に描き出す。
 西ヨーロッパの一途だが、狭量な行動規範とは異なる、柔軟でしたたかな処世術を身につけたもうひとつの「ヨーロッパ」が存在していたことに、著者は、わ れわれの注意を向けようというのである。
立川末広 イギリスぱかぱか単独紀行 夏目書房 1999.4.25 第1刷 英語を読めない書けないしゃべれない、英語三重苦男が、競馬発祥の国の競馬場(59カ所)完全踏破の夢に取り憑かれて、単独行を敢行 する。なるほど、イギリスを切る切り口には、こういうものもあったのだ。筆者は、世界で唯一の競馬風俗研究家を自称。競馬場を訪れ、その様子を観察し、馬 券を買い、日本の競馬場との差などを比較する。その単純な繰り返しなのだが、これが結構、面白く読めるのだ。
 必ずしも、観客に見やすくできていない競馬場や、日本の競馬場に比べれが、とてつもなく広大な競馬場が多く、また、北海道のばんえい競馬のコースを五倍 に拡大し、さらに山の数を増やしたようなコースでさえ、イギリスでは、三流の評価しかされていない。つまり底辺に位置するような競馬場でも、きわめて質の 高いレースが展開されており、そこで勝ち残った馬が、ニューマーケットやエプソムのクラシックレースで覇を競うのだ。その質的な差は、日本の競馬とは全く 比較にならないのだ。
しかも、競馬場は、単に馬券を買いに来るところにあらず。家族ぐるみで楽しむ遊園地的場所であり、地域の社交場の役割も果たす。すっかり、イギリス人の生 活の中に溶け込んでいるのだ。
自ずから比較文化論になっていて、しかも、美女に目のない自称不良中年の雑誌(「ハロン」)連載向けの軽いノリが楽しめる。
この本で紹介されているのは59のうち、18カ所まで、念のため。
野村進 コリアン世界の旅 講談社 1996.12.26 第1刷 在日韓国人は、身近でありながら、一番見えにくい存在である。わたし自身、その実態についてあまりにも無知である。にしきのあきら、 美空ひばり、都はるみ、金田正一、張本勲、などわれわれには、著名であっても、その人たちの生活実態や意識や、世界との関係については、なにも知らないも 同然だ。
著者は、にしきのあきらに取材することから始めて、日本国内から、アメリカ、ベトナム、韓国に及ぶ足かけ三年に及ぶ旅に出る。その結果、世界が違って見え てきたという。本書を、読み終えたころに、わたしにとっても世界は違って見えてくるか。日本の社会が抱えがちな壮大な「虚構」が、暴かれ、日本のリアルな 姿が浮かび上がってくることを期待したい。


1999/5/27掲載
1999/5/27購入
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
池宮彰一郎 四十 七人の刺客
新潮社 1992.9.15 第1刷 池宮彰一郎「四十七人の刺客」新潮社1992.9.15第1刷、1994.9.15第16刷
 

今年のNHKの大河ドラマは、忠臣蔵を取り上げている。たしか三度目である。船橋聖一の原作で、名づけて「元禄瞭乱」。これはこれで面 白い。そこで、たまたま、本棚に前に買い込んでいた池宮彰一郎の「四十七人の刺客」を見つけたので、読み出してみた。ところが、これがめっぽう面白いの だ。作者にとって処女小説というが、並の新人ではない。昭和27年以来、脚本家として独立。大手六社すべての仕事をこなしたというのだから、さすが、構成 といい、人物造形といい、クライマックスへ持っていくお手並みといい、読者を引きつけて離さない力量がある。

特に、大石蔵之助の人物造形が、すごい。平常時には、昼行灯といわれながら、蔵之助は並はずれた深謀遠慮を持ち、塩田経営による蓄財に 務め、いざというとき役に立つ子飼いの手下を養い、非常時に備えていたというのだ。この蓄えと、人材があって初めて、武門の誉れ高い上杉家をバックに、要 塞として新築された堅固極まりない吉良邸に討ち入り、首尾良く吉良の首級を上げるという難事を見事成功させるといういきさつを、これ以上ないほど精密に描 き出し、きわめて説得力に富む。
 
 

堀部弥兵衛金丸、この年七十六歳、この企ての最年長である。内蔵助は亡き大叔父大石頼母によく似た性情の弥兵衛を、殊の外信頼し、参謀 として江戸組の総指図役を委嘱している。
 弥兵衛は、赤穂浅野家の譜代の家臣ではない。五十年ほど前は、肥前島原六万五千九百石、松平主殿頭(とのものかみ)の家臣で、上司と争って浪人した。こ のあたり、硬骨ぶりがうかがえる。p.154
人は運、人の一生は運の流れに泳ぐしかない。人はその流れの中で、いかに美しく泳ぎ、いかに美しく消え去るか、である。p.327
 
 

夫婦仲は、二男二女をもうけ、はた目にはよかった。だが内実は気位高い家付き妻が、奉公人上がりの亭主に細事瑣事まで干渉して倦む事を 知らなかった。それは、嫉妬ではない、嫉妬するほどの愛情はない。支配欲というべきであろう。女というものの業の深さ、女自身もほとんど気付かぬさがであ る。男なら百人千人、あるいは万人にひとりが持つ独占な支配欲、おのが周辺の者、殊に連れ合いや家族の者の言動に掣肘を加えずには止まぬ欲望が、女には例 外なくある。それは男と違って自覚がないだけに、余計に罪深い本能といえよう。p.283

フリードリヒ・トールベルク 騎手マテオの最後の騎乗 飯吉光夫 集英社 1993.11.25 第1刷 名騎手マテオも寄る年波には勝てず、引退をやむなくされるが、もう一度だけ、ダービーに出て優勝したい。前の雇い主のオッテンフェル ト伯爵に、断られたら自殺する覚悟で願い出ると、許される。42歳62キロのマテオは、三ヶ月後に迫ったダービーに備えて、慎重にトレーニングを始める。
パスカル・ド・デューヴ 生命の船 佐宗鈴夫 集英社 1995.7.31 第1刷 エイズに罹った28歳のパスカルは、ルアーブルの港からマルティニーク島へ往復するだけの26日間の船旅に出る。これは航海日記だ。 短い断章が並列的に並び、生命を愛おしむ作者の心情・思考・考察が、読む者の心にじわっと響いてくる。本書は、ポケットサイズのバイブルとも、言われるら しい。作者は、三冊の本を残して、29歳で死ぬ。死因はもちろん、エイズ。
フランソワーズ・レイ トラック・ドライバー 藤島義史 二見書房 1993.9.25 第1刷 「紙の女」に続いての二冊目。著者にとっても、わたしにとっても。著者は、小さな村の国語の教師だが、なかなかに想像力がたくまし い。こんどの話は、はち切れんばかりの筋肉を持つふたりの大男、しかも、ホモの巨人の間に、どんな男にも興奮できないと信じ込んでいたひとりの女が、自分 に興味を持たないふたりのホモにひどくそそられるようになっていく物語である。
コーネル・ウールリッチ 夜 の闇の中に 稲葉明雄 早川書房 1988.7.15 第1刷 ウールリッチの遺作。この著者の「幻の女」を読んだことがある。残った原稿にローレンス・ブロックが補綴したもの。
ディック・フランシス 密輸 菊池光 早川書房 1993.11.15 第1刷 ディック・フランシスの競馬シリーズの31冊目。これまで、7冊程度は読んだろうか。知的な文体と上品なユーモアに溢れており、知ら ず知らずのうちに物語の中に引きずり込まれて、読まされるのだ。最近の作はあまり読んでいないので、また、読んでみようかと思う。


(1999/5/4掲載)
1999/4/29購入
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
リチャード・カッツ 腐りゆく日本というシステム 鈴木明彦 東洋経済新報社 1999.4.1 第1刷 既得権を尊重しすぎる社会システムで雁字搦めになっている日本は、きわめて効率の悪い政治経済体制になっており、自己改革能力に欠 け、このままでは、腐って行くよりない、という。なかなか、読み応えがある本だ。「なぜ日本人は日本を愛せないか」ともども、お薦めの一冊。
立花隆 ぼくはこんな本を読んできた
文芸春秋社 1995.12.20 第1刷 前にも、一度買って読んだような気がするが、まあ、もう一度読んでみようと思って買い込んだ。下のパーカーの『蒼ざめた王たち』も、 すでに買っていた。こんなことがあるのだ。
ロバート・B・パーカー 約束の地 菊池光 早川書房 1983.10.31 第1刷 パーカーのこのシリーズをかつて何冊か読み、ストックもまだかなりあるが、「未来の図書館」用に、近くの行きつけの古本屋から、買い 込んできた。
ロバート・B・パーカー 拡がる環 菊池光 早川書房 1984.8.15 第1刷
ロバート・B・パーカー 告別 菊池光 早川書房 1985.4.15 第1刷
ロバート・B・パーカー キャッツキルの鷲 菊池光 早川書房 1986.7.20 第1刷
ロバート・B・パーカー 蒼ざめた王たち 菊池光 早川書房 1988.4.15 第1刷

(掲載日1999/4/13)
購入日:1999/4/5〜1999/4/8
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
カレル・ヴァン・ウォフレン なぜ日本人は日本を愛せないのか 大原進 毎日新聞社 1998.3.25 第1刷
安原顕 ぜんぶ、本の話
ジャパン・ミックス 1996.9.11 第1刷
マークス寿子 とんでもない母親と情けない男の国日本
草思社 1999.1.28 第1刷
田中善信 芭蕉二つの顔
講談社 1998.7.10 第1刷
袖井林二郎 リメンバー昭和!
丸の内出版 1999.1.25 第1刷
バルザック おどけ草紙 神西清 国書刊行会 1987.6.25 第1刷
中島義道 うるさい日本の私、それから
洋泉社 1998.12.8 第1刷
黒井千次 春の道標
新潮社 1981.2.15 第1刷
アルムデナ・グランデス ルルの時代 井上梓 二見書房 1992.4.25 第1刷
マイケル・A・スクリーチ モンテーニュとメランコリー 荒木昭太郎 みすず書房 1996.10.15 第1刷
林望 くりやのくりごと
小学館 1998.5.1 第1刷
シェリ・レイノルズ カナンの果て 香咲弥須子 青山出版社 1998.2.25 第1刷
群ようこ 肉体百科
扶桑社 1991.5.30 第1刷
リチャード・エヴァンズ クリスマス・ボックス 笹野洋子 講談社 1995.12.1 第1刷
リチャード・エヴァンズ 天使がくれた時計 笹野洋子 講談社
第1刷




(1999/3/27)
(1999/3/27)
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
乙武洋匡 五体不満足
講談社 1998/10/20 第1刷 凄い本だ。読みながら溢れ出る涙を抑えることができなかった。五体不満足でありながら、五体満足な人以上に、明るく逞しく積極的に生 きていく著者のエネルギーに圧倒された。まだまだ障害者に対する人々の考え方に差別的なものがあり、それも手伝って障害者向けの社会インフラの整備の遅れ ている日本という社会の中で、こういう人物が出てきたのは奇跡のように思える。本人もさることながら、生まれて一月後に会った子供を手放しで可愛いと受け 止めた母親や父親の懐の広さ、偉大さが、この著者をここまで育てあげたのである。また、彼を取り巻く周りの人たちの暖かさも。しかし、周りの人たちを自分 のサポーターに巻き込んでしまう力を、著者は持っているのである。幼稚園でも、小学校でも、中学校でも、高校でも、ハンディを持ちながら、ハンディを持た ない人以上にリーダーシップを発揮し、あらゆることをどん欲にチャレンジしていく著者には、もう言葉もない。大学に入り、いままた、障害者という、他の人 にない宝を持つとして、その宝を人のために役に立つように活用しようと、目覚ましい活躍をしている。自分自身や周りの人をユーモアと愛情ある筆致で的確に 描き出す文章力も、全体の構成も見事で、一気に読み終えた。すばらしい人物に巡り合えた感動が残った。
篠田節子 レクイエム
文芸春秋社 99.1.30 第1刷 (1999/3/24コメント)6編の短編小説のうち、最初の3編までは読み終えたが、「女達のジハード」を読んだ時のような感動は まだ伝わってこない。小説の視点は、現実と幻想との垣根を自由に越えて行き来し、言いがたい夢遊感を覚えさせられるのだが、それが、読んでいて面白いなと いうところまで行かないのだ。
山岸俊男 信頼の構造
東京大学出版会 1998.5.15 第1刷 (1999/3/24コメント)この本は、集団主義社会は安心を生み出すが信頼を破壊する、というメッセージをめぐって書かれてい る。特に後半のメッセージが重要だ。これまで、日本的な集団主義社会が、常識的に前提としてきた、共同体のほうが、信頼の育成にも有効な環境であるとの直 観的な認識に挑戦しようというのだから。共同体の成員が、「余所者」に対して心を許さない傾向にあることが、仲間うちを越えた他者一般ないし人間性一般に 対する信頼を育ちにくいものにしているというのだ。
 こういう視点が、今後の日本社会のあり方を考える上で重要な意味を持つとの指摘は、外部に対して閉ざしやすい、私の言う「ウズ社会」(拙著『文化として の日本的経営』参照)である日本の今後を考える上できわめて興味深いので、読みはじめた。信頼のパラドックスなど、冒頭から、面白く読める。
瀬名秀明 ブ レイン・ヴァレー
角川書店 1997.12.5 第1刷 『パラサイドイブ』の作家の第二作、今度は、私が興味を持っている「脳」がテーマらしい。読む前から興味をそそられる。
林望 知性の磨きかた
PHP出版所 1996.11.5 第1刷  これは、若い人に勧めたい本だ。日本では、「知的」なものが、疎外され、「知性」が必ずしも尊ばれず、ましてや「知性を磨く」な ど、最も嫌味な言い方と受け取られかねない風土がある。本当は、まともに取り上げ、いかに知性を磨くかについて、真剣に考えなければいけないのに。
 この本では、「知性」とはそもそも何かという問いから始めて、「学問」「読書」「遊び」のあり方を、講釈筆記の形をとり、リンボウ先生が直接読者に語り かけるスタイルで、あるまがまま、正直に思うところを述べた本である。その意味で親しみやすく、わかりやすい。しかし、このこの三つはすべて三位一体とい うべき事柄で、良く学び、良く遊ぶ、それは、昔も今も正しい勉強の態度であり、この本は気楽に(遊びと思って)読んでもらいたい。それが著者から読者への 最大のメッセージである、という。
 「知性」とは、世の中と「主体的に」なおかつ「客観的認識を以て」交わっていくことであり、「学問」とは、正しく学ぶための普遍的な方法を身につけるこ とだという。それが身につけば、自由に応用がきくというのだ。著者がそれを身につけるためにいかなる努力をしたか述べられているが、まさに頭が下がる努力 である。その方法が身についているからこそ、多面的な活躍が可能だったのだと得心したことであった。また、その意味で真の教育者とは「知識」をさずける人 ではなく、「方法」を身を以て教える人だと言う。真の研究者はその意味で、何も教えなくても、真の教育者たりうるというのだ。「趣味」を持てなどと、簡単 にいうが、この趣味もプロになれるものでなければ、趣味というに値しないと厳しい。しかし、豊かな人生のためには、そういう趣味が必要条件であるというの だ。

「読書」の項では、いわゆる「名著」を無理に読むような「その人にとって意味のない」、いわゆる内的な動機のない読書は意味がないとい う。
 ダナエル・ペナックの『奔放な読書』から、読者の権利十カ条を紹介している(p.116)。これを孫引きすると、(1)、読まない権利(2)、飛ばし読 みする権利(3)、最後まで読まない権利(4)、読み返す権利(5)、手当たり次第何でも読む権利(6)、ボヴァリズム(小説に書いてあることに染まりや すい病気)の権利(7)、どこで読んでもいい権利(8)、あちこち拾い読みする権利(9)、声を出して読む権利(10)、黙っている権利。
 どれももっともな権利であるが、これは、本を読めと押し付けるのではなく、読む楽しさを自ずと身につけるようにさせれば、黙っていても読むようになると 言うところから生み出された、読者の権利なのだ。読む楽しさを知った読者になるための十カ条でもある。著者はその意味で「奔放な読書」を勧めるのだ。
 本は、図書館に頼るのでなく、まず買えという。「とにかくまず買うということを前提としないと少なくとも読書というタームズにおいては実り多いものは得 られない。ということは、まあ、お金はかかるんです。けれどもね、世の中でね、金をかけないで何か実りを得ようという考えは間違っていると、私は思うんで す(p.139)」。しかり。無駄買い、のない読書はありえないのだ。わたしなんぞも、無駄買いの繰り返しである。

「遊び」の項では、遊びは創造であり、オンとオフが渾然一体となり「忙即閑」境地とも言うべき、どこまでか仕事でどこからか遊びかわけ ることができないとこへまで到達した、「遊び」を勧めている。

 この本には、知性を身につけ、磨くための、著者の経験談が随所に折り込まれていて、わたしも、自分の生き方と符合するところが大いに あるので、我が意を得たりと相槌を打ちながら、最後まで楽しく読めた。こういう楽しい読書が本当の読書と言えるのだろう。

中島義道 哲学の道場
築摩書房 1998.6.20 第1刷  最近、数々の哲学書が、哲学はやさしいと標榜して刊行されているが、哲学は決してやさしいものではない。徹底的に哲学が難しいこと をこの本は強調しようとする。それは、自分にとって最も関心のある問いを徹底的にごまかざずに問い続けることが難しいからだ。その問いとは、自分が今生き ており、多分まもなくーーいやまかりまちがえば今夜にでもーー死んでしまうだろうということ、だという。その不条理な世界の秘密を少しだけでも知ろうとす ると、人は哲学者への道を踏み出す。哲学するとは、「今生きているとはどういうことなのか?そして、まもなく死んでしまうとはどういうことなのか?」とい う問いを発し、「本当のところどうなっているのか(=真理)」を知りたいと渇望すること、このことだけが比類ない圧倒的な問題であると実感することだとい う。そのためには、頭が痺れる程、考え、修行をしなければならず、そこには気休めや甘えや妥協が入る余地は一切ないというのだ。

1999/2/27掲載
著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
タイモン・スクリーチ 大江戸視覚革命 田中優子・高山宏 作品社 1998.2.25 第1刷 著者の名前をどこかで聞いたことがあると思ったら、最近買った講談社選書メティエの「春画」の著者だった。これなら、楽しめそうだ。 江戸時代に日本人の作り上げた「ヨーロッパ像」を本書は取り扱う。「視覚」という社会の中にあって何世代もかけて固定していくものを通して、日本人がヨー ロッパをどう捉えたか。収められた図版が楽しい。600ページになんなんとする大冊。
高見澤たか子 親と再び暮らすとき
大和書房 1988.8.10 第1刷 家族で父を看取った実話。同じマンションの違った階にに住んだ別居同居から、母の死の後、本当の同居となり、86歳の誕生日を前にガ ンで逝った父親を、実の娘夫婦が、様々な問題と直面しながら、最後まで面倒を見て、看取るのだ。
中沢恵・池田和明 キャシュフロー経営入門
日本経済新聞社 1998.11.9 第1刷 メインバンク頼りの設備投資先行型の経営の時代は終わった。キャシュフローが行き詰まると、都市銀行だろうと長期信用銀行だろうと、 大製造企業であろうと、あっさり潰れざるを得ないのだ。潰れないようにするためにも、勉強しておかなければならない。
長田弘・鶴見俊輔・なだいなだ・山田慶児 歳時記考
岩波書店 1997.4.15 第1刷 三月、すなわち春から、翌二月すなわち冬まで、月ごとの季語を取り上げて、詩人、哲学者、作家、科学史家が、自由奔放に、うんちくを 傾ける趣の本。別に俳句にとらわれていないのので、話題は実に様々なことに及ぶ。
森本哲郎 詩人与謝蕪村の世界
講談社 1996.6.10 第1刷 蕪村の魂を求めて、蕪村を愛してやまない著者が情熱を傾ける。
大野晋 日本語練習帳
岩波書店 1999.1.20 第1刷 水泳もうまくなるには、水に入ってばた足の練習をしなければならない。日本語でうまく書き、考えるたまには、それなりの練習が必要 だ。この本は、日本語で、書き、考えるために巧みに仕組まれた練習帳である。練習問題に自ら取り組み考えることによって、日本語とは何かということや、普 段漠然としか認識していない、たとえば「思う」と「考える」という単語の微妙な差異についても、いつしか深く理解するようになっていく。日本語を身につい たものにするには、手頃でしかも、かなり高度な、類書のないユニークな練習帳である。
村上護 俳句の達人30人が語る「私の極意」
講談社 1998.7.15 第1刷 春陽堂書店の「俳句文庫」全30巻の各巻冒頭を飾った対談「わが俳句を語る」を、一巻にまとめた本。重要な発言は、太字になってい る。俳句の考え方が実にいろいろあることがわかり、参考になる。
加藤楸邨 芭蕉の山河おくのほそ道私記
講談社 1993.4.10 第1刷 芭蕉の俳諧精神の源を、芭蕉を愛し、旅の俳人と言われる加藤楸邨が探求する。
暉峻康隆 芭蕉の俳諧(上下)
中央公論社 1981.8.25 第1刷 本のタイトルが「芭蕉の俳諧」となっているように、発句中心の芭蕉研究は片手落ちとし、俳諧(連句)作家として芭蕉をとらえようとい う試みである。
鹿島茂 暇がないから読書ができる
文芸春秋社 1998.9.30 第1刷 週刊誌に連載した書評を中心にまとめたもの。その意味では気軽に読めるが、著者の専門が、フランス小説で、並々ならぬ学識の持ち主だ けに、取り上げる対象の幅も広く、読んでなるほどと思わされるところが多い。
中野翠 ふとどき文学館
文芸春秋社 1997.6.10 第1刷  中野翠の著書は、数冊読んだ。ずばり本質を突く、小気味よさを、いつも楽しんでいる。この本も少し覗いてみると、小林恭二の「俳句 という愉しみ」久世光彦の「マイラストソング」なども取り上げられており、同感するところが多いので、楽しめそうである。鹿島茂の作品は、大方取り上げら れているが、その一つ「パリの王様たち」は、フランスの三大文豪の偉大さを、その作品方面からでなく、世俗的欲望方面から比較検討をくわえたもので、大い に笑えるらしい。P.146
 昔の本を読む、今の本を読む、本の話・対談の三部構成になっていて、昔の本の中には、伊藤整の「日本文壇史」木山捷平の「軽石」中里介山の「大菩薩峠」 などが取り上げられていて、どれも絶対お勧め品になっている。お勧めでないものを今更取り上げる必要はないからこれは当然である。
「大菩薩峠」については、鹿島茂との対談が第三部についていて、類書にない面白さについて、登場人物の魅力について、縦横に語り合う。
 渡辺淳一のベストセラー小説「失楽園」について、私も違和感をもっていたが、著者は、そのよって来るゆえんのものを、極めて的確に提示している。
 私もわりかし愛読している山田風太郎に大きなページを割いているのも、気に入った。
シャーリ・L・サーラ 「良い母親」という幻想TheMyth of Motherhood 安次嶺佳子(あじみね) 草思社 1998.7.15 第1刷 「良い母親」というものがあるという幻想に取りつかれ、母親自身が、また回りが、それを「母親」に強いる。母親は、自分の一切合切を 投げ出して、子供のために尽くすのが当然という現代の風潮は明らかに、誤っているとして、著者は、母親像を旧石器時代までさかのぼって検証し、悩み多き現 代の母親に、自分のやりたいように育てればいいというメッセージを送ることによって、勇気を与えようと試みる。
赤瀬川原平 老人力
築摩書房 1998.9.10 第1刷 歳をとるとものを忘れるようになる。「ほら、あの・・あのー人、えーと、何と言ったかな」と人の名前も、場所も、日時もなかなか出て こなくなる。いわゆるボケの現象だが、これを老人力と積極的に解するのである。新しい力として認知し、ボケ老人という、否定的な呼称から解放し、老人力の ある人として、顕彰しようという精神なのだ。やたらに老人力を身につけるわけにはいかないのだ。人生の様々な苦労を経てようやく老人力を発揮できる年齢に 達しうるのである。

掲載日indexへ
1999/2/10
購入日 著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
99.2.10 ポール・オースター ムーン・パレス 柴田元幸 新潮社 1997/10/1 第1刷
99.2.10 高橋睦郎 百人一句
中央公論社 1999.1.25 第1刷 句を楽しみながら、日本の俳句史を辿れる本だ。ただ、俳諧時代に先立つ、連歌時代のものは、無理して選んだ感じがして、今一。しか し、それ以降のは、さすがにレベルの高い句が並んでいる。それにしても、俳人の要を得た評伝と、数多い句作の中から、掲題の句と、それに続く秀句を選んで 載せるという作業は並の人の出来ることではない。著者に感謝。

掲載日indexへ
1999/1/21
購入日 著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 メモ2
99.1.21 林望 リンボウ先生ディープイングランドを行く
文芸春秋社 1998.11.10 第1刷 一気に読めた。読んだ。わたしのイギリスドライブ旅行に欠落した部分のドライブ旅行記なので、書店で見つけ、早速買い込んだ。長くて も見開き2ページ程度の短文で読みやすい。著者が自ら撮った写真もなかな気が利いている。趣味人リンボウらしい洒落た本だ。この本で紹介されている、イン グルビー・マナーハウス、これまで、マナーハウスに二回ほど泊まった経験からしても、いかにも食欲をそそるところのようだ。いつかのんびりと滞在したいも のである。
99.1.21 ポール・オースター 偶然の音楽 柴田元幸 新潮社 1998.12.5 第1刷 意外な展開で読ませる。

自分の人生をわが手に引き受けているのだと、感じられることこそ。p.
金の真の強味は、いろんな物を与えてくれることではなく、金のことを考えずに済む余裕をもたらしてくれることなのだ。p.24
幸運というものは不運と同じくらい人を迷わせる。p.92

掲載日indexへ
(1998/12/25)
購
入
日
著者・
編者
名
書名 訳者名 出版社 出
版
日
第
1刷
増
刷
日
増刷回数 コメント
98.
12.
25
二木雄策 交通死
岩波書店 1997.
8.20
第
1刷


交通事故について、加害者の視点からではなく、被害者の視点から書かれた本。交通事故を、交通犯罪として、捉え、阪神・淡路大震災の 犠牲者6000人以上の一万人の人が毎年死んでいる事故の背後にある、交通犯罪者に寛容な日本社会の異常さに迫る。
98.
12.
25
山根一真 デジタル産業
革命

講談社 1998.
10.20
第1刷

「とてもいい時代が到来している。面白い、わくわくするような時代が始まろうとしている。」と著者はいう。同感であ る。インターネットがもたらすデジタル産業革命について、著者は、生き生きとそのもたらす衝撃的なインパクトについて語る。従来の商品経済から情品 経済へ、移行するという。情品経済とは、情報の品の取引であり、その対価がカネではなく感謝や賞賛といった人の心、人の情で支払われることが多い ことから、著者が名付けたものである。
随所に我が意を得たりと思わされる記述がある。自らHPを開設し、このデジタル産業革命ともデジタル生活革命ともいうべき波の後ろにくっついて行っている ものとして、問題意識を、整理してもらえたうえ、大いに勇気づけられた本である。
98.
12.
23
シルヴィア
・マーロウ
Sylvia Marlow
イギリスの
ある女中の
生涯
A
WILTSHIRE WORKING
GIRL
徳岡孝夫 草思社 1994.
4.28
第1刷

屋敷の羊飼いの娘として生まれ、若くして女中奉公に出、厳しい時代を懸命に生きた女性の回想記。想像を絶するような貧しく、過酷な労 働を強いられるような、厳しい環境のなかで、闘魂をもって生き抜いていく様は、感動を誘う。
[私は、何の目的もなしに生きるのが嫌でした。何かをし、何かを作り、読み、世の中の仕組みを知り、いろんなことがなぜそのようになっているかを学 び、歴史を勉強したかった。いや、何よりも音楽を習い、ピアノを弾けるようになりたかったのです。](P.49)
「両親の寝室には、・・黒いエナメル塗りで真鍮の飾りのついたベッド。ベッドの下には、当然のことながら、おまるが置いてありました。」(P.20)
[小屋の裏には、母が植えた低木の茂みに隠れるようにして、私たちが「お庭の先」と呼ぶ場所がありました。それがトイレーおまるの中身を捨てる場所だった のです。」(P.23)
98.
12.
23
ミシェル
・マゴリアンMichelle 
Magorian
イングリッ
シュ
ローズの
庭で
小山尚子 徳間書店 1998.
6.30
第1刷

ローズとダイアナという、17歳と21歳の姉妹が、戦時下のロンドンから、サルマスという村の海浜にあるコテージ千鳥荘に疎開してき た。千鳥荘には{狂人ヒルダ}と呼ばれる女性が住んでいた。軽快なテンポで物語が始まる・・・
98.
12.
23
ベティ
・エドワーズ
内なる画家
の眼
北村孝一 エルテ出版 1988.
6.20
第1刷 1993.
5.20
第7刷 絵を複写するとき、当の絵を逆さまに置いて書いたほうがきちんと書ける。事物は日常の慣れ親しんだコンテクストななかに沈み込みやす いが、これが創造性の真の障害の一つになるという。さまざまな角度から、描くことと創造性にアプローチすることを手助けする実践的な書。
98.
12.
23
シーア
・コルボーン、ダイアン
・ダマノスキ、
ジョン
・ピーターソン
・マイヤーズ
奪われし未来 長尾力 翔泳社 1997.
9.30
第1刷

環境ホルモンの危険性について、世界に初めて警鐘を鳴らした書。ドキュメンタリータッチの、小気味よい叙述なので読みやすい。
98.
12.
23
夢枕獏 神々の山嶺
集英社 1997.
8.10
第1刷 1997.
12.13
第8刷 この小説の主人公、羽生丈二の名前のモデルは、将棋の四冠王羽生善治という。作者が本書を書き出すおりに羽生さんの追っかけをしてお り、その縁でこの名を使わせていただくことになったというのである。自らも、10歳の時から山登りを始め、エベレスト登山隊にも参加した経験を持つ著者 が、20年来暖めていた、神々の山嶺、エベレストを目指す男たちを巡る物語を、1700枚の原稿用紙に「書き残したことはない」と言い切れるほどにスト レートに書き込んだ、力作。
98.
12.
23
グラハム
・ハンコック
神々の指紋
(上)
大地舜 翔泳社 1996.
2.29
第1刷 1996.
12.20
第19刷 1万2000年前に滅んだ文明があったのか。
98.
12.
23
ジーン
・リース
カルテット 岸本佐和子 早川書店 1988.
10.15
第1刷

Quartett by Jean Rhys
1920年代のジャズの鳴り響く黄金時代のパリ。愛の罠を描く英国女流作家の秀作。「イギリス人って自分の人生を扱うのにも手袋をはめているようなところ があるのよ。いつもどこかで演技してる。お上品で、礼儀正しくて。でも・・・」
98.
12.
23
柳美里 私語辞典
朝日新聞社 1996.
5.1
第1刷 1997.
4.10
第6刷 あいかぎ【合鍵】ある種の男性は女性への最高の贈り物と錯誤する。妻が夫のポケットから発見した場合は錯乱。
というような、自分で作った私語辞典のあとに、自分の体験を率直に書いた短いエッセイが続く。【性欲】の項などを見ても、作者が何一つ隠すことなく、てら いもなく、9つのときバスのなかで、痴漢に合い、それを受容したことを書く。気の利いた辞典と、するどいエッセイだ。
98.
12.
23
佐藤愛子 自讃ユーモア
短編集(下)

集英社 1993.
10.25
第1刷

直木賞を受賞した「戦いすんで日が暮れて」も収載されている。会社を倒産させて平然としている夫に代わって債務返済に さんざん苦労した挙げ句、離婚を言い渡された作者の自伝的要素の濃い作品だ。笑わせる。「ピクニック日和」も面白い。
98.
12.
23
米山義男編 宗教時代
晶文社 1988.
3.25
第1刷

教団でも教祖でもない、ごく日常的に”信仰”をもつ普通の人々の場所で、その「こころ」を語って貰ったインタビュー集。22歳から 78歳までの47人の人々の言葉を収録している。「もうひとつ、花火の世界に縁が深いのがお稲荷さん。花火工場には必ず稲荷神社が祀ってありますよ。とい うのは、神様を守護する二匹のお狐さんが、一方は火の玉を手に持ち、もう一方は鍵を口にくわえているでしょう。これが、玉屋、鍵屋の始まり にもなってんです。」「(毎朝近くの神社とお寺のお参りに)40年も同じ道を同じ時間に歩いていると、頭のなかに歳時記みたいなものが自然にできちゃっ て、それがまた楽しみで、よけいやめられないですよ。」(ある花火師のインタビュー。p.22)
98.
12.
23
木村治美 新交際考
文芸春秋社 1979.
11.25
第1刷

日本とイギリスの文化の差を、小文のなかに切り取ったもの。
98.
12.
23
エドワード
・ウィルソン
生命の多様性
I、II
大貫昌子・牧野俊一 岩波書店 1995.
11.27
第1刷

The Diversity of Life
人類は、気づかぬうちに、地球史上六度目の大絶滅を開始してしまっているという。生物の多様性が、火山大爆発や、山火事、大嵐などによる破 壊から元の状態へ自然を回復する自然の治癒力の源泉であり、多様性が失われると、回復不可能の状態を引き起こす。元に戻すには、これまでの5度にわたる、 大絶滅では、2000万年から、1億年という想像を絶する時間を必要としたという。生物多様性を地球環境のキーワードにした原著の日本版。筆力があり、読 ませる。
98.
12.
23
森毅 大事な話
KKベストセラーズ 1992.
2.5
第1刷

「どうも最近気になることが多くなってきた。それは、人間への思い込みの深さであったり、人生を窮屈に考えすぎる風潮が強くなってき たことだったりする。効率を求めるがゆえの集中力も大事だけれど、世界を開くための分散力だって人間には必要なのではないだろうか。」とい う著者の最近気になったことへのぼくなりの感想を集めたもの。
98.
12.
23
ピーター
・ハクソーゼン、
イーゴリ
・クルジン、R・アラン
・ホワイト
敵対水域
(Hotile Waters)
三宅真理 文芸春秋社 1998.
1.25
第1刷 1998.
2.15
第4刷 1986年10月3日に怒った実話。アメリカ沖をパトロール航海していたソビエト海軍のミサイル原子力潜水艦に沈没事故が起こった。 他国の援助を受けずにこの事態に対処せねばならなかった潜水艦の乗組員たちの苦闘の物語である。その真実が初めて明らかにされた。
98.
12.
23
徳永瑞子 プサマカシ
読売新聞社 1991.
2.8
第1刷

第11回読売「女性ヒューマンドキュメンタリー」大賞カネボウスペシャル入賞者7人の作品を収録したもの。プサマカシはザイールでは 強く力みなさいの意味。若き助産婦のアフリカ熱中記と副題にあるように、大賞作品は、作者がザイールにカトリックボランティアとして渡り、助産婦として活 動したときの記録である。
98.
12.
23
岸恵子 ベルラーシの
林檎

朝日新聞社 1993.
11.1
第1刷 1994.
2.20
第7刷 表題の「ベラルーシの林檎」は、岸恵子がNHK衛生放送の東欧取材で、ワルシャワ発聖ペテルスブルグ行きの列車でバルト三国へキャス ターとして同行したときの手記である。ソ連が崩壊し、独立した直後のリトアニアやラトヴィアなどのバルト三国の雰囲気を伝えてくれる。
98.
12.
23
デズモンド
・モリス
舞い上がった
サル
中村保男 飛鳥新社 1996.
4.15
第1刷

「裸のサル」の著者であるモリスが、その後の30年に提出する人間とはなにかへの回答。チンパンジーと異なる遺伝子は、1.6%とい う人類とは何者なのか。
98.
12.
23
松本侑子 私の本棚
講談社 1993.
6.3
第1刷

p.80荻野アンナ「私の愛毒書」に知的大爆笑とある。中野翠は荻野を全く買わず、いつもくそみそにやつけるが、松本さんは大いに 買っているようだ。
p.83「このフォーラムには京大の森毅先生も参加なさっていた。お話する機会はなかったが、・・・先生の書評をよく読む私だが、読書の現場を目撃し、 (出雲空港待合室で新書を丸めて読む様子)、妙に嬉しく、感動したのであった。」と
「赤毛のアン」の翻訳依頼が来て、訳に取り組むのだが、(p.167)最初、辟易するような少女趣味の甘ったるい物語かと思いこんでいて、はたして、この 本に共感して、訳に没頭できるかと心配していたのが、原文を読んでみて、完全に大人向けの小説で、登場人物を見る視点が、温かみはあるが、シニカルで皮 肉っぽい。しかも、全編これ英米文学のパロディ作品である。ということに気づき、今は、原典に忠実で正確に訳すことに心がけながら、愉しく仕事をしている らしい。
ガリバー旅行記にしても、大人向けの本である。
そういえば、新訳が出たとき、評判になったのを思い出した。

掲載日indexへ
(1998/12/1)
購入日 著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 増刷日 増刷回数
98.11.30 福田俊司 シベリア動物誌
岩波書店 98.10.20 第1刷

98.11.30 丸山真男 /加藤周一 翻訳と日本の近代
岩波書店 98.10.20 第1刷

98.11.30 山内昌之 イスラームと国際政治
岩波書店 1998.10.20 第1刷

掲載日indexへ
(1998/11/26)
購入日 著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 増刷日 増刷回数
98.11.25 椎名誠 活字博物誌
岩波書店 1998.10.20 第1刷

98.11.20 藪内清 科学史からみた中国文明
NHKブックス 1982.2.20 第1刷

98.11.20 高田宏 雪日本 心日本
中央公論社 1985.10.20 第1刷

98.11.20 鈴木一郎 ことばの栞
東京大学出版会 1978.12.15 第1刷

98.11.20 岩淵悦太郎 日本語に強くなる本
サンケイドラマブックス 1977.8.4 第1刷

98.11.20 藤松忠夫 日本人ニューヨーカーの独り言
朝日ソノラマ 1977.10.15 第1刷

98.11.20 岩村昇 ネパールの青い空
講談社 1975.7.10 第1刷 1975.10.20 第2刷
98.11.20 タデウシュ・コンヴィツキ ポーランド・コンプレックス 工藤幸雄・長與容 中央公論社 1985.1.15 第1刷

98.11.20 藤枝晃 文字の文化史
岩波書店 1971.10.20 第1刷 1972.5.20 第3刷
98.11.20 山羊しずか 私の行方
日本図書刊行会 1997.3.31 第1刷

98.11.20 高野悦子 私のシネマライフ
主婦と生活社 1983.7.15 第1刷 1983.9.20 第5刷









掲載日indexへ
(1998/11/15)
購入日 著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 増刷日 増刷回数
98.11.9 出久根達郎 いつのまにやら本の虫
講談社 1998.10.15 第1刷

98.11.14 坂上弘 啓 太の選択
講談社 1998.7.31 第1刷

98.11.14 貴志祐介 黒い家
角川書店 1997.6.30 第1刷

98.11.14 皆川博子 死の泉
早川書房 1997.10.31 第1刷 1998.4.15 第11刷


(1998/11/8)
購入日 著者・編者名 書名 訳者名 出版社 出版日 第1刷 増刷日 増刷回数
98.10.21 サミュエル・P・ハンチントン 文明の衝突 鈴木主税 集英社 1998.6.30 第1刷 1998.7.28 第3刷
98.11.5 小谷真理 ファンタジーの冒険
築摩書房 1989.9.20 第1刷

98.11.8 牧野昭一 赤いグラスのいい出逢い
総合企画 1997.11.30 第1刷

98.11.8 井上一馬 明日に架ける橋
講談社 1993.10.29 第1刷

98.11.8 五木寛之 雨の日は車をみがいて
角川書店 1988.6.25 第1刷 1988.11.25 第10刷
98.11.8 長田敏行 いまなぜイチョウ
現代書林 1997.3.31 第1刷

98.11.8 アントニオ・タブッキ インド夜想曲 須賀敦子 白水社 1991.1.25 第1刷

98.11.8 大島育雄 エスキモーになった日本人
文芸春秋社 1989.8.15 第1刷 1990.7.15 第2刷
98.11.8 村上春樹 風の歌を聴け
講談社 1979.7.25 第1刷 1983.12.12 第15刷
98.11.8 新井満 カフカの外套
文芸春秋社 1991.12.10 第1刷

98.11.8 夢枕貘 空手道ビジネスクラス練摩支部
講談社 1992.12.4 第1刷

98.11.8 多田道太郎/安田武 関西(谷崎潤一郎にそって)
築摩書房 1981.11.30 第1刷

98.11.8 駒田信二 漢詩百選人生の哀歓
世界文化社 1993.1.10 第1刷

98.11.8 ウインストン・グルーム ガンピズム 真野流 ソニ−マガジン社
第1刷

98.11.8 長谷川櫂 季節の言葉(続)
小学館 1998.3.10 第1刷

98.11.8 ジャン・ジオノ 樹を植えた人 原みち子 こぐま社 1989.10.15 第1刷 1990.10.15 第13刷
98.11.8 安原顕 現在形の読書
DHC 1996.2.14 第1刷

98.11.8 小島憲之 ことばの重み
新潮社 1984.1.15 第1刷 1984.4.5 第3刷
98.11.8 ジャック・バーク ゴルフの極意16章
ベ−スボ−ル・マガジン社 1957.11.25 第1刷 1963.6.25 第6刷
98.11.8 小田切進 書物の楽しみ
冬樹社 1977.9.30 第1刷

98.11.8 赤瀬川原平 新解さんの謎
文芸春秋社 1996.7.10 第1刷 1996.11.30 第15刷
98.11.8 武田勝彦 漱石の東京
早稲田大学出版部 1997.5.30 第1刷

98.11.8 和田誠 装丁物語
白水社 1997.12.10 第1刷

98.11.8 それいけ!ココロジー それいけ!ココロジー
青春出版社 1991.12.15 第1刷 1992.4.1 第343刷
98.11.8 田村章/中森明夫/山崎浩一/ だからこそライターになって欲しい人のためのブックガイド
太田出版 1995.2.28 第1刷

98.11.8 中村雄二郎/山口昌男 知の旅への誘い
岩波書店 1981.4.20 第1刷 1990.11.5 第18刷
98.11.8 ウイリアムズ・バロウズ 裸のランチ 鮎川信夫 河出書房新社 1992.3.31 第1刷 1992.6.28 第4刷
98.11.8 堀田善衛 バルセローナにて
集英社 1989.4.10 第1刷

98.11.8 馳星周 不夜城
角川書店 1996.8.31 第1刷 1996.12.20 第8刷
98.11.8 長谷川宏 ヘーゲルを読む
河出書房新社 1995.10.25 第1刷

98.11.8 山田詠美 ベッドタイムアイズ
河出書房新社 1985.11.30 第1刷 1986.1.8 第7刷
98.11.8 前谷惟光 まんが古典落語三十話
木耳社 1988.11.15 第1刷

98.11.8 さくらももこ もものかんづめ
集英社 1991.3.25 第1刷 1992.4.5 第23刷
98.11.8 野田知佑 ゆらゆらとユーコン
本の雑誌社 1989.10.30 第1刷 1991.4.10 第6刷
98.11.8 養老孟司 臨床読書日記
文芸春秋社 1997.3.10 第1刷

98.11.8 ルース・レンデル ロウフィールド館の惨劇 小尾芙佐 角川書店 1984.6.25 第1刷 1986.5.10 第7刷
98.11.8 マイグル・アクセルソン ロサーリオの死 津金レイニウス豊子
1997.5.25 第1刷

98.11.8 井上ひさし 吾輩は漱石である
集英社 1982.11.25 第1刷 1982.12.30 第3刷
98.11.8 伊吹和子 われよりほかに
講談社 1994.2.18 第1刷 1994.7.13 第7刷

掲載日indexへ



(1998/10/21)

サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』鈴木主税訳 集英社  1998/6/30第1刷 1998/7/8第3刷


(1998/10/18)

98.10.18 掘由紀子 『水族館のはなし』  岩波書店 1998.8.20 第1刷
98.10.18 関屋晋 『コーラスは楽しい  』岩波書店 1998.9.21 第1刷


(1998/10/13)

98.10.8 轡田隆史 『「考え る力」をつける本』 株式会社三笠書房 1997.1.25 第1刷 1998.8.20 第12刷
98.10.8 須賀敦子 『本に読まれて』 中央公論社 1998.9.7 第1刷
98.10.8 カレル・チャペック『 園芸家12カ月』小松太郎 中央公論社 1975.12.10 第1刷 1997.9.20 改版第3刷

(1998/9/15)
98.9.1   諏訪春雄 『日本人と遠近法』  築摩書房 1998.8.20 第1刷

98.9.1   団鬼六 『女教師』  幻冬社 1998.8.25 第1刷

98.9.15  土屋賢二『 われ笑う、ゆえにわれあり』  文芸春秋社 1994.11.30 第1刷  1998.7.5 第12刷

98.9.15  ウォーホル、アンディ 『ぼくの哲学』 落石八月月訳  新潮社 1998.8.30 第1刷

98.9.15  モ ディアノ、パトリック 『1941年。パリの尋ね人』 白井茂雄訳 作品社 1998.7.30 第1刷

掲載日indexへ
(1998/8/10)
椎名健編『からだと心の健康百科』講談社 1998/2/20 第1刷
(1998/8/7)
小森陽一/高橋哲哉編『ナショナル・ヒストリーを超えて』東京大学出版会 1998/5/27 第1刷

(1998/7/30)

宮部みゆき『平成お徒歩日記』新潮社 1998/6/30 第1刷
杉浦日向子『お江戸風流さんぽ道』世界文化社1998/8/1 第1刷
タイモン.スクリーチ『春画』高山宏訳 講談社1998/4/10 第1刷1998/6/26第3刷

 (1998/7/28)
テリー伊藤『大蔵官僚の復讐  お笑い大蔵省極秘情報2』飛鳥新社1998/7/8第1刷

矢部辰男『ネ ズミに襲われる都市』中央公論社1998/6/25第1刷
野本陽代『宇宙の果てにいどむ』岩波書店1998/7/ 21 第1刷

(1998/7/18)

サルマン・レシュディ『真夜中の子供たち』 上、下 寺門泰彦訳 早川書房  1989/1/31第1刷
筒井康隆『幾たびもDIARY』 中央公論社 1991/9/20第1刷
伊東整『小説の方法』筑摩書房 1989/11/25 第1刷
山崎哲『事件ブック』 春秋社1989/10/30 第1刷
目取真俊『水滴』文芸春秋 1997/9/30 第1刷
沙藤一樹『Dーブリッジ・テープ』 角川書店 1997/6/30 第1刷
俵万智『みだれ髪』河出書房新社1998/7/6第1刷
フランチェスコ・アルベローニ『エロティズム』泉典子訳1991/10/7 第1刷  1996/8/10 第17刷

島村洋子『ポルノ』中央公論社 1995/8/7 第1刷

(1998/7/6)
宮部みゆき『理由』朝日新聞社1998/6/1 第1刷1998/7/30第8刷
掲載日indexへ
(1998/6/25)
船橋洋一『同盟漂流』岩波書店 1997/11/18第1刷 1997/11/26第3刷
山田風太郎『戦中派虫けら日記』未知谷1994/8/15第1刷
高井有一『昭和の歌 私の昭和』講談社 1996/6/28 第1刷
永田雄三・羽田正『成熟のイスラーム社会(世界の歴史15)』中央公論  1998/1/25第1刷
フィリップ・ソレルス『遊び人の肖像』岩崎力訳 朝日新聞社 1990/12/20第1刷 1991/8/20第2刷
ブルーノ・タウト『ニッポン』森とし郎訳 講談社1991/12/10第1刷1994/1/20第 6刷
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス・オリジナル』書籍情報社
川本皓嗣・小林康夫『文学の方法』東京大学出版会1996/4/25第1刷
犬養道子『アウトサイダーからの手紙』中央公論社1983/9/20第1刷
吉村昭『昭和歳事記』文芸春秋1993/11/30第1刷
団鬼六『美少年』新潮社1997/5/20第1刷1997/6/10第2刷
ロベール・ドロール『動物の歴史』桃木暁子訳みすず書房 1998/4/17第1刷
井村君江『コーンウォール 妖精とア−サー王伝説の国』東京書籍1997/11/7第1刷
児玉光雄『頭脳(イメージ)テニスの奇跡』祥伝社1988/11/20第1刷 1992/4/1第4刷

佐野眞一『予告された震災の記録』朝日新聞社1995/4/10第1刷

加納喜光『読めそうで読めない漢字2000』講談社1994/4/20第1刷 1995/4/3第12刷

(1998/6/10)

半藤一利『ノモンハンの夏』 文芸春秋 1998/4/20第1刷1998/5/25第5刷

ビル・ブライソン『ビル・ブライソンのイギリス見て歩き』古川修 訳 中央公論社 1998/5/20第1刷
ウォルター・ワンゲリン『小説「聖書」』仲村明子訳 徳間書店1998/5/31第1刷

(1998/5/)
田辺聖子『道頓堀の雨に別れて以来なり』上、下中央公論社 1998/3/7第1刷


(1998/5/)
永六輔『商人』岩波書店1998/4/20第1刷

高橋裕子『イギリス美術』岩波書店1998/4/20第1刷

(1998/5/)
榊東行『三本の矢』 上、下 早川書房 上 1998/4/30第1刷1998/5/15第3刷 下1998/4/30第1刷1998/5/25第5刷
 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

堀内昭義『金融システムの未来』岩波書店1998/2/20第1刷
 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

最相葉月『絶対音感』小学館 1998/3/10 第1刷1998/4/10第3刷
 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

宮部みゆき『火車』双葉社 1992/第1刷
イーディス・シットウェル『英国畸人伝』松島正一、橋本槇矩訳 青土社1991/3/30第1刷  1991/4/22第2刷
M・オンダーチェ『イギリス人の患者』土屋政雄訳 新潮社 第1刷1996/5/30 第 4刷1997/5/30

ジョン・ケアリー『歴史の目撃者』仙名紀、猿谷要訳 朝日新聞社 
野田知佑『小ブネ漕ぎしこの川』小学館 1992/6/20 第1刷
倉田保雄『エープリル・フール物語』文芸春秋 1993/3/20 第1刷
レイモンド・E・フィート『王国を継ぐ者』岩原明子訳1991/8/31 第1刷
猿岩石『猿岩石日記 1.、2』日本テレビ 1996/10/10 第1刷1996/11/24第 11刷 part2;1996/11/23第1刷
志水辰夫『いまひとたびの』 新潮社1994/8/20 第1刷 1995/7/20 第 13刷
劉勇『コリとれーる』 法研 1996/3/12 第1刷1996/4/15第2刷
 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

出久根達郎『本のお口よごしですが』 講談社1991/7/22第1刷1992/7/25第2刷
ウリ・ロートフス『ヘルマン・ヘッセの素顔』鈴木久仁子/相沢和子訳 エディショ ンq 1997/11/28第1刷
ヘルマン・ヘッセ『わが心の故郷アルプス南麓の村』岡田朝雄訳 草思社 1997/12/25第1刷
林望『音の晩餐』徳間書房1993/5/31第1刷1993/8/5第2刷
古今亭志ん生『志ん生くるわばなし』1993/5/30第1刷
古今亭志ん生『志ん生艶ばなし』1993/6/30第1刷
内田義雄『作品としての社会科学』岩波書店1992/2/14 第1刷
久世光彦『悪い夢』角川春樹事務所1995/10/10第1刷
A・Cバクティヴェーダータ・スワミ・プラブパーダ『バガヴァッド・ギーダー あるがままの詩』
原田宗典『東京困惑日記』角川書店1991/8/31
佐賀純一『ちじらんかんぷん』図書出版社 1992/4/30第1刷
掲載日indexへ


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ニール・サイモン『書いては書き直し』酒井洋子訳 早川書房 1997/12/15第1刷
コリン・ウイルソン『わが青春・わが読書』柴田元幸監訳 学研  1997/12/1第1刷 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アンナ・マグダレーナ・バッハ『バッハの思い出』山下肇訳 講談社  1997/9/10第1刷
中村広治郎『イスラム教入門』岩波書店1998/1/20 第1刷
 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

山田健『今日からちょっとワイン通』草思社 1997/12/5 第 1刷
 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

立花隆『インターネットはグローバル・ブレイン』講談社 1997/12/24 第1刷
永沢光雄『風俗の人たち』築摩書房 1997/9/25 第1刷 1998/10/20第2刷
 
 


高杉良『金融腐食列島』上、下角川書店 1997/12/25 第 1刷

高橋三雄『パソコンソフト実践活用術』岩波書店1997/12/22第1刷

網野嘉善彦『日本社会の歴史』上、中、下  岩波書店 上 1997/4/21第1刷、1997/9/1第4刷、
中1997/7/22 下1997/12/22第1刷

R・D・ウィングフィールド『フロスト日和』芹沢恵訳 東京創元社 1997/10/17 第1刷
1997/12/26:
フランチェスコ・アルベローニ『他人をほめる人、けなす人』大久保昭男訳 草思社 1997/10/6第1刷1997/11/18第10刷


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

掲載日indexへ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

1996/4/1第二版12刷


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

最近 購入した本トップへ戻る
トップに戻る
索引へ戻る
作品名検索へ
著者名索引へ
読書録目次へ
 


 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第1刷


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

(注:(上)は、すでに購入して読書中。それが面白くて、購入したのである。)


1997/9/5島田雅彦『彼岸先生』新潮社
最近購入し た本トップへ戻る

トップに戻る
索引へ戻る
作品名検索へ
著者名索引へ
読書録目次へ


掲載日indexへ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

1997/8/5地球の歩き方編集室『地球の歩き方ー香港』ダイヤモンド・ビッグ 社1997/4/25改訂新版第1刷


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

最近 購入した本トップへ戻る

 トップに戻る
索引へ戻る
作品名検索へ
著者名索引へ
読書録目次へ
 
 


 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

最近 購入した本トップへ戻る
 
 トップに戻る
索引へ戻る
作品名検索へ
著者名索引へ
読書録目次へ

 


 
 
最近購入し た本トップへ戻る
 
 トップに戻る
索引へ戻る
作品名検索へ
著者名索引へ
読書録目次へ

 


 

 1992/6/10 16刷


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

掲載日indexへ
 
 














最近購入し た本トップへ戻る

目次へ
トップに戻る
索引へ戻る
作品名検索へ
著者名索引へ
読書録目次へ


読書録/読書中の本/「つん読」中の本/最近購入した本
/ 索引へ(作品名索引/著者名索引)
 
 

総目次へ